体のだるさは隠れ鉄分不足【南部鉄器と健康】7日間で学ぶ「鉄分・ミネラル補給と体の整え方」
1日目:体のだるさは「隠れ鉄分不足」かも?現代人の鉄分欠乏のサイン

体のだるさは「隠れ鉄分不足」かも?現代人の鉄分欠乏のサイン
「なんだか疲れが取れない」「集中力が続かない」… もしあなたが慢性的なだるさや不調を感じているなら、その原因は単なる疲労ではなく、密かに進行している「鉄分不足」かもしれません。特に現代人は、ダイエットや食生活の変化により、意識しないうちに鉄分が欠乏しているケースが増えています。
鉄分が私たちの体で果たす驚くべき役割
鉄分は、血液中のヘモグロビンを構成する重要なミネラルです。その主な役割は、酸素を肺から全身の細胞へと運搬すること。細胞が活動するためのエネルギーを生み出す「工場の燃料」を届けているようなものです。この酸素運搬が滞ると、以下のような様々な不調が現れます。
- 疲労感と倦怠感: 全身の細胞に十分な酸素が届かないため、体が酸欠状態になり、体が重く感じたり、常にだるさを感じたりします。
- 集中力・思考力の低下: 脳へ送られる酸素量も減るため、仕事や勉強に集中できなくなったり、ボーっとすることが増えます。
- 動悸・息切れ: 体が酸素不足を補おうとして心臓が激しく動くため、少しの運動で動悸や息切れを感じやすくなります。
なぜ現代人は鉄分が不足しやすいのか?
意識的に鉄分を摂取しているつもりでも、現代人の食生活やライフスタイルには、鉄分が不足しやすい要因が多く潜んでいます。
- 【女性特有の要因】月経と妊娠・出産: 特に成人女性は、月経によって毎月一定量の鉄分が失われます。妊娠・出産時も胎児に鉄分を供給するため、鉄分不足に陥りやすい傾向があります。
- 【食生活の要因】偏食とインスタント食品: 鉄分を多く含む肉類(ヘム鉄)や魚介類、野菜(非ヘム鉄)の摂取が少なく、手軽な食事で済ませる機会が増えると、鉄分の摂取量が不足します。
- 【ダイエットの要因】過度な食事制限: 摂取カロリーを極端に抑えるダイエットは、鉄分を含むミネラルの摂取量も激減させてしまいます。
「隠れ鉄分不足」のセルフチェックリスト
貧血と診断される前の「隠れ鉄分不足」の段階でも、すでに体はSOSを発しています。以下の項目に心当たりはありませんか?
- 階段を上るだけで息切れがする
- 爪が薄くなったり、反り返ったりする(スプーンネイル)
- 氷を無性に食べたくなる(異食症)
- 朝、なかなか布団から出られない
- 顔色が青白いと言われる
これらは、血液検査ではまだ「正常値」とされる段階でも起こりうる鉄分不足のサインです。
健康的な毎日を取り戻すためには、毎日の食事で意識的に鉄分を補うことが不可欠です。しかし、食事から摂取できる鉄分には吸収率の問題があります。明日からは、食事で鉄分を効率良く摂取する方法と、それに加えて料理で簡単に鉄分をプラスできる秘密の道具について詳しくご紹介します。

