【第15話】冬の終わりの、ぶり大根。鉄丸とコトコト煮込む夜
「……よし、今日はここまで」
火曜日の夜19時半。オフィスでパソコンをシャットダウンした瞬間、美咲は小さく息を吐いた。 3月に入り、期末が近づいてきたせいか、少しずつ仕事が立て込んできている。月曜日はなんとか乗り切ったけれど、火曜日になると疲れがじわじわと溜まっていくのを感じる。
(あー、温かいものが食べたい……)
駅に向かう足取りも、昨日より少し重い。スーパーに寄り、鮮魚コーナーを覗くと、脂の乗った「ぶり」の切り身が目に飛び込んできた。そして、その横には、ずっしりと重い大根。
(よし、ぶり大根にしよう。コトコト煮込んで、味を染み込ませたい)

帰宅後、まずは手洗いうがいを済ませ、キッチンへ。 大きめの鍋に水を張り、そこにいつもの相棒「鉄丸」をコロンと沈めて火にかけた。 美咲流のぶり大根は、お水から鉄丸を入れて沸かし、そのお湯でぶりをサッと湯通しすることから始まる。 こうすることで、ぶりの臭みが取れるだけでなく、鉄丸の効果でお湯がまろやかになり、大根にも味が染み込みやすくなる気がするのだ。
大根を厚めのいちょう切りにし、湯通ししたぶりと一緒に鍋に入れる。 白だし、みりん、醤油、生姜。 あとは、弱火でコトコト。
お鍋からは、味噌と根菜の甘い香りが立ち込め、キッチン中を優しく包み込んでいく。 この「煮込む」という時間が、忙しい平日の美咲にとって、心を落ち着かせてくれる大切な儀式だ。
お気に入りのお椀にたっぷりとよそい、湯気を立てるぶり大根を一口。 「……あぁ、染みる」 味が芯まで染み込んだ大根が、口の中でとろける。ぶりの旨味と鉄丸のまろやかなお出汁が絡み合い、胃袋が「お疲れ様」と温かく抱きしめられたような気がした。
さあ、温かいものを食べて、お風呂に入って寝よう。 鉄分もたっぷり補給したし、明日からもまた、自分のペースで駆け抜けていけそうだ。
📝 今日の帰り道 買い物リスト
- ぶり切り身(2〜3切れ ※アラでもOK!)
- 大根(1/4本)
- 生姜(1片、チューブでも可)
- 和風だしの素
🍳 今夜の献立:冬の終わりの、ぶり大根

冬の終わりの、ぶり大根。鉄丸とコトコト煮込む夜**
【作り方(調理時間:約20分)】
- ぶりは一口大に切り、塩(分量外)を振って10分ほど置き、キッチンペーパーで水気を拭き取ります。大根は2cm厚さのいちょう切り、生姜は薄切りにします。
- 鍋に水(約400cc)と「鉄丸」を入れ、火にかけます。沸騰したら、ぶりをサッと湯通しし、冷水にとって水気を拭き取ります。(このお湯は大根を煮るのに使います!)
- 同じ鍋に大根、ぶり、生姜、和風だしの素(小さじ1)、みりん(大さじ2)、醤油(大さじ1.5)、酒(大さじ1.5)を入れ、火にかけます。
- 煮立ったらアクを取り、落とし蓋(アルミホイルでもOK)をして弱火で15〜20分ほど煮込みます。
- 大根が柔らかくなり、味が染み込んだら完成!
💡 美咲のワンポイントアドバイス ぶり大根のように、お水からコトコト煮込むお料理には「鉄丸」が大活躍。ただお鍋に入れて一緒に煮るだけで、鉄分が溶け出して栄養満点の一品になります。 しかも、鉄の効果で味がまろやかになり、根菜の甘みも引き立つんです。作り置きをしておけば、忙しい月曜日の朝も、温めるだけで栄養たっぷりの朝ごはんになりますよ。
それでは、今夜は温かいものを食べて、ゆっくり休んでくださいね。 明日からまた、無理せずいきましょう!

