錆と手入れ | 知らずにやっていたかも?鉄器のお手入れNG集と長持ちさせる秘訣
南部鉄器 NG | 鉄器を傷める「たった3つのNG行動」を知る
南部鉄器は適切に扱えば一生使える道具ですが、特に避けるべき3つの行動があります。
内部に洗剤を使うのは絶対NG!

鉄瓶や鍋の内部を洗剤で洗うと、錆びを防ぎ、お湯をまろやかにする大切な**「湯垢」や「油膜」**が剥がれてしまいます。内部は水洗いのみ、またはたわしで軽くこする程度で十分です。
長時間のつけ置き洗い

長時間水にさらすと、当然ながら錆びの原因となります。使用後はすぐに洗い、すぐに乾燥させることが鉄則です。
鉄瓶の空焚き(水を入れないまま火にかける)

鉄瓶を空のまま火にかけると、内部の酸化被膜(黒錆び)が剥がれ、一気に赤錆びが発生しやすくなります。水を入れ忘れないよう十分注意しましょう。
正しい手入れ | 鉄器を育てる!正しい日々の手入れ方法
南部鉄器のお手入れはシンプルです。ポイントは「乾燥」させること、そして「油膜」を保つこと。
鉄瓶(お湯を沸かすもの)の場合
- お湯を使い切る: 残ったお湯は他の容器に移し、空にします。
- 余熱乾燥: 本体とフタを外し、余熱で水分を完全に飛ばします。フタを外すことで湿気がこもるのを防ぎます。
鉄鍋・フライパン(調理器具)の場合
- 使用後すぐにお湯とたわしで洗う: 洗剤は使わず、焦げ付きもたわしで落とします。
- 火にかけて完全に水分を飛ばす: 再度火にかけ、水分を完全に蒸発させます。
- 油を塗る: 完全に乾燥したら、キッチンペーパーなどで食用油を薄く塗り、油膜を保ちます。
万が一、錆びた時の対処法
少々の赤錆びは、鉄分摂取の観点からは問題ありません。

- 鉄瓶が錆びた場合: 内部が赤く錆びてしまったら、煎茶の茶葉を煮出してタンニンと反応させ、錆びの進行を防ぐ伝統的な方法を試してみましょう。
- 鉄鍋が錆びた場合: 金たわしなどで錆びをこすり落とし、再度油を塗ってシーズニング(油ならし)をすれば、ほぼ復活します。
鉄器は手間いらずで一生使える
「鉄器は手入れが大変」というイメージは誤解です。シンプルなお手入れと3つのNG行動を避けるだけで、南部鉄器はあなたの健康を守り続けてくれます。
