スープ・味噌汁 | 汁まで飲み干して鉄分全吸収!溶け出したミネラルを逃さない調理のコツ
「溶け出した鉄」こそが最高の栄養

南部鉄器の最大の機能的特徴は、調理中に鉄分が「お湯の中に溶け出す」ことにあります。だとしたら、その溶け出した鉄分を余すことなく、100%回収できるメニューこそが、鉄分補給の最適解。それが「スープ」と「味噌汁」です。
今日は、ただ作るだけではない、さらに鉄分溶出量を増やし、栄養を極限まで濃縮させるためのプロの調理テクニックをお伝えします。
溶出量を決める「時間」と「熱」の方程式

鉄器から鉄が溶け出す量は、加熱時間と水の状態に比例します。
- 弱火でコトコトが鉄則: 急激な強火よりも、弱火でじっくりと煮込むことで、鉄表面から徐々にイオン化した鉄(二価鉄)が溶け出します。南部鉄器の深鍋は保温性が高いため、一度沸騰したらごく弱火にするだけで、効率よく鉄分を抽出できます。
- 鉄器のダブル使い: 鉄瓶で沸かしたお湯を使って、鉄鍋で調理する。この「リレー方式」により、お湯に含まれる鉄分と、調理中に溶け出す鉄分の相乗効果が期待できます。
旨味を凝縮させる「遠赤外線効果」

南部鉄器がスープを美味しくするのは、栄養面だけではありません。鉄器特有の「遠赤外線」が具材の芯まで素早く熱を届けます。
- 野菜の甘みが変わる: 普通の鍋で煮るよりも、根菜類(人参、大根、ジャガイモなど)の甘みが引き出され、角のない、丸みのある味に仕上がります。調味料を減らしても美味しく感じられるため、減塩にも繋がります。
心温まるスープで、細胞を潤す
忙しい夜、疲れて帰ってきたとき。鉄鍋で作った温かい一杯の味噌汁は、あなたの渇いた細胞を潤す最高の処方箋です。溶け出したミネラルを最後の一滴まで飲み干し、明日を戦う活力をチャージしましょう。

