【第5話】目覚まし時計をかけない朝と、春キャベツとしらすの休日パスタ
「……よく寝たぁ」
顔に当たる柔らかな日差しで、自然と目が覚める。 枕元のスマホを手繰り寄せると、画面には「10:30」の文字。 平日の自分が見たら絶望して飛び起きる時間帯だけれど、今日は土曜日。目覚まし時計をかけずに、体が満足するまで眠るという休日の特権を、美咲はこれでもかと満喫していた。
大きく伸びをしてベッドから抜け出し、カーテンをシャーッと開ける。 2月末の空気はまだ冷たいけれど、窓から差し込む光には、ほんの少しだけ春の気配が混じっているような気がした。
スリッパをパタパタと鳴らしてキッチンへ向かい、まずは休日のスイッチを入れるためのお茶を淹れる。 お気に入りの耐熱ガラスのティーポットに、アールグレイの茶葉。そして、ポットのフチには「アイアンステッキ」をちょこんと引っ掛ける。 お湯を注ぐと、ふわぁっとベルガモットの良い香りが立ち上った。
(平日はマイボトルで水筒係、休日はティーポットで優雅にお茶係。アイアンステッキ君、今週も大活躍だね)
心の中でそんなことを思いながら、色付いていく紅茶をぼんやりと眺める。 ただお湯に浸しておくだけで、鉄分が溶け出してくれる。サプリメントの瓶を開けることすら忘れてしまうズボラな私でも、これなら毎日続けられる。Amazonで見つけた過去の自分を、少しだけ褒めてあげたい気分だ。
淹れたての紅茶をマグカップに注ぎ、ソファで雑誌をめくりながらゆっくりと喉を潤す。 あぁ、美味しい。角のない、まろやかなお茶が体に染み渡る。
時計の針が12時を回る頃、お腹がぐぅっと小さく鳴った。 「さて、お昼ごはんにしようかな」
冷蔵庫を開けると、火曜・木曜と少しずつ使ってきた「春キャベツ」が残っている。 休日のお昼は、洗い物も少なくサッと作れて、でも少しだけ「カフェ気分」を味わえるパスタがいい。冷凍庫にストックしてある「しらす」を解凍して、ペペロンチーノにしよう。
ニンニクの香りを引き出したオリーブオイルに、春キャベツの甘みとしらすの程よい塩気。 出来上がったパスタをお気に入りの少し深めのお皿にこんもりと盛り付け、ダイニングテーブルへ運ぶ。
窓際の特等席。 お供には、アイアンステッキで淹れた温かい紅茶。 誰にも急かされない、私だけの静かで美味しい休日が、いま静かに始まっていた。
📝 休日のお気楽 食材リスト(1人分)
- パスタ(100g)
- 春キャベツ(1〜2枚 ※今週の残り!)
- しらす(大さじ2〜お好きなだけ)
- ニンニク(1片、チューブでもOK)
- 鷹の爪(輪切り少々)
- オリーブオイル(大さじ2)
🍳 休日のゆったり献立:春キャベツとしらすのペペロンチーノ

皆さま、今週も1週間本当にお疲れ様でした。 のんびり起きた土曜日のお昼は、平日頑張った自分を少しだけ労る、簡単だけど気分が上がるパスタはいかがですか?
【作り方(調理時間:約15分)】
- 大きめの鍋にお湯を沸かし、塩(分量外・お湯に対して約1%)を入れてパスタを茹で始めます。春キャベツは手で一口大にちぎっておきます。
- パスタの茹で時間が残り1分になったら、ちぎった春キャベツを同じ鍋に入れて一緒に茹でます。
- フライパンにオリーブオイル、みじん切りにしたニンニク、鷹の爪を入れて弱火にかけます。香りが立ってきたら、しらすを半量加えて軽く炒めます。
- 茹で上がったパスタとキャベツをフライパンに移し、パスタの茹で汁(大さじ2程度)を加えて、オイルと絡めるように全体を素早く混ぜ合わせます。
- 味を見て薄ければ塩こしょうで整え、器に盛り付けます。仕上げに残りのしらすをトッピングすれば完成です!
💡 美咲の休日の過ごし方 パスタと一緒に楽しむお茶は、ポットに「アイアンステッキ」を入れて淹れたもの。フックの形になっているので、ポットやマグカップのフチに引っ掛けておけるのがとても便利なんです。 休日のリラックスタイム、お気に入りのお茶を飲みながら、無理なく鉄分チャージ。少し丁寧な自分のための時間が、来週への活力になりますよ。
どうぞ皆さま、心和む素敵な週末をお過ごしくださいね。
