【第85話】給料日の月曜日。自分を労う「鮭の極上レモンバタームニエル」
「……よしっ!」
5月25日、月曜日。 朝の通勤電車の中でこっそりと銀行アプリを開いた美咲は、マスクの下で小さく、しかし力強いガッツポーズをした。 待ちに待った、給料日だ。 この1ヶ月、五月病の気怠さにも負けず、雨の日も風の日も満員電車に揺られて頑張ってきた自分への、何よりの通信簿。口座の数字が更新されたのを見るだけで、月曜日特有の足の重さが嘘のように消え去っていく。
(今日の夜は、絶対に美味しいお魚を食べる!)

定時で仕事を終え、足早に向かったスーパーの鮮魚コーナー。 いつもなら特売のシールが貼られたアラや薄い切り身を探すところだけれど、今日ばかりは違う。ツヤツヤと輝く、分厚くて立派な「生鮭」の切り身をカゴに入れた。 お肉もいいけれど、給料日にちょっといいお魚を買うという行為には、大人の女性としての「余裕」みたいなものを感じて少しだけ気分が上がる。
帰宅し、カバンをグレーのソファに置いて、キッチンに立つ。 まずは小鍋に水と「鉄丸」を入れて火にかけ、付け合わせのコンソメスープの準備から。鉄丸を入れて沸かしたお湯は、スープの角を取って料亭のようなまろやかさを出してくれる、我が家の陰の立役者だ。
主役の鮭には、塩こしょうをして小麦粉を薄くはたく。 フライパンにバターを熱し、皮目からじっくりと焼き上げていく。 ジュワァァッという音と共に、バターが焦げる甘くて濃厚な香りと、鮭の香ばしい匂いがキッチンいっぱいに広がった。 鮭を取り出したフライパンに、さらにバターを足し、お醤油とレモン汁をギュッと絞って「特製レモンバターソース」を作る。
「いただきます」 カリッと焼けた皮と、ふっくらとした鮭の身。そこへ、爽やかな酸味とコクのあるソースが完璧に絡み合う。 「……んんっ、美味しすぎる」 大きな窓の向こうでキラキラと光る街の灯りを眺めながら、美咲は1ヶ月の自分を、最高のお魚ディナーでたっぷりと労った。
📝 今日の帰り道 買い物リスト
- 生鮭(厚切りのものがおすすめ 1切れ)
- レモン(1/8個、またはレモン果汁)
- バター(20g程度、たっぷり!)
- 小麦粉
🍳 今夜の献立:給料日のご褒美!鮭の極上レモンバタームニエル

25日、給料日の方も多いのではないでしょうか?1ヶ月間、本当にお疲れ様でした! 今夜は少しだけ奮発して、お魚の旨味とバターのコクがたまらない、レストランのような一皿で自分を甘やかしましょう。
【作り方(調理時間:約15分)】
- 生鮭は水気をキッチンペーパーで拭き取り、両面に塩こしょうを振り、小麦粉を薄くまぶします。
- フライパンにサラダ油(少々)とバター(10g)を中火で熱し、鮭を盛り付ける時に上になる面(または皮目)から焼きます。
- こんがりと焼き色がついたら裏返し、蓋をして弱火で3〜4分、中まで火を通します。
- 鮭をお皿に取り出します。フライパンの汚れをサッと拭き取り、バター(10g)、醤油(小さじ1)、レモン果汁(小さじ1)を入れて弱火にかけ、ソースを作ります。
- 鮭にソースをたっぷりと回しかけて完成!
💡 美咲のワンポイントアドバイス 美味しいムニエルには、美味しいスープを。お湯を沸かす時に「鉄丸」を入れると、コンソメスープが驚くほどまろやかで優しい味になります。手軽に鉄分も補給して、明日からも元気にいきましょうね!
