匂い・味 | お湯が鉄臭い?白い粉は何?水質トラブルを解消して「最高の白湯」を取り戻す
「鉄臭さ」の原因と向き合う

「鉄瓶で沸かしたお湯が、なんだか鉄の匂いが強くて飲みにくい」。使い始めの時期や、しばらく使っていなかった鉄瓶でよく起こるお悩みです。これは、鉄の表面が十分に安定していない、あるいは内部に新しい赤錆が発生していることが主な原因です。本来の南部鉄器のお湯は、驚くほど甘くまろやかなはずです。その「本来の味」を取り戻す方法を解説します。
魔法のバリア「湯垢(ゆあか)」の重要性

鉄瓶を使い続けると、内部に白い粉のような付着物が現れます。これを「汚れ」だと思ってこすり落としてはいけません。これは水中のミネラル分(カルシウムなど)が結晶化した「湯垢」です。この湯垢が鉄の表面を覆うことで、鉄臭さが抑えられ、お湯の味が劇的にまろやかになります。湯垢を育てることこそが、鉄瓶愛好家の到達点です。
鉄臭さを消すための具体的な対策

- 硬水の活用: 湯垢がなかなか付かない場合は、市販の硬水(エビアンなど)を数回沸騰させてみてください。ミネラルが豊富なため、早く湯垢を形成できます。
- 茶葉煮出しの再実行: 以前お話しした方法と同様に茶葉を煮出すことで、金属臭の原因となる不安定な鉄イオンを安定させることができます。
- 「ならし」の徹底: 新しい鉄瓶の場合は、お湯を沸かして捨てる作業を10回ほど繰り返すだけで、匂いは自然と消えていきます。
時間は最高のご馳走
南部鉄器のお湯の味は、使った月日に比例して美味しくなります。最初の鉄臭さは、鉄器があなたに馴染もうとしている成長痛のようなもの。正しく対処し、毎日使い続けることで、世界でたった一つの「最高に美味しい白湯」を手に入れることができるのです。

